入社1年目転職のポイント：適切な準備と退職理由の答え方がカギ！

新卒入社から3年未満で転職を検討している人は「第二新卒」と呼ばれます。

そのなかでも1年たたない入社1年目に転職を考えているあなたへ。

新年度を迎えて新たなチャレンジに胸を膨らませていたのに、仕事内容が労働契約と違っていたり、正社員として採用されたはずだったのに入社してみたら派遣社員だった他の理由で退職せざるを得ないケースがでてきます。

実際に退職するに当たって、どのように準備を進めればいいのか、また退職理由を転職先の面接でどう伝えれば良いのかという迷いもあるでしょう。

本記事では、入社1年目で退職してからの転職成功のためのポイントから始め、自己分析や情報収集による転職準備、そして面接での退職理由の答え方までを詳しく解説します。

あなたの転職が成功するための一助となることを願っています。

入社1年目の離職率(転職率)は？

以下に、2020年の高校卒および大学卒の学歴別就職後3年以内の離職率とそれまでの累積離職率を表にしました。

2020年高校卒の離職率は「1年目」で15.1％、「2年目」で11.7％、2年目までの離職率26.8％「3年目」で10.2％、3年目までの離職率37.0％です。

2020年大学卒の離職率は「1年目」で10.6％、「2年目」で11.3％、2年目までの離職率21.9％「3年目」で10.4％、3年目までの離職率32.3％です。

入社してから3年目までに高卒で約4割弱、大卒で3割強の方たちが離職しています。

3年目までに残るのは10人中6～7人です。

過去34年間で入社1年目に離職した割合が一番多かったのは、2000年高校卒の26.3％で、3年目までに50.3％離職していたので、今でも多いとはいえ比較すると減っています。

参考:厚生労働省新規学卒就職者の学歴別就職後３年以内離職率の推移［PDF形式：227KB］

入社1年目の転職成功のために

入社1年目で転職しなければならなくなったのは、悔しい思いが先に立つと思いますが、転職先の企業の面接官は、1年目で退職するのは、次のように思っているそうです。

やむを得なく辞めたのに、なんだか理不尽だと思います。

とくにパワハラや人間関係に苦痛を感じていて、以下の2つのことをしても改善しなかったら、転職はやむを得ません。

そのまま苦しいまま働いていても精神衛生上、良くないです。

そんな状況では、1年目で転職したとしても、決して甘えではありません。

まだ若いのですから、今後の選択肢はいくらでもあります。

入社1年目でも転職できるし、あなたを縛るものは何もありません。

下記で、転職を成功させるための適切な転職の準備と、面接での退職理由の答え方を解説します。

転職の準備

入社1年目の転職を成功させるためには、周到な準備が必要不可欠です。

以下で、具体的な準備について3つ解説します。

転職の目的をはっきりと明確にする

入社1年目で転職する人の大半の原因は、会社とのミスマッチです。

ミスマッチをせずに転職を成功させるには、転職の目的をはっきりと明確にすることです。

転職の目的は、以下のようなさまざまに存在します。

これらの目的を考慮しながら、自分がなぜ転職を望んでいるのかを明確にしましょう。

今回は、ミスマッチだったことが原因として多いと思いますが、明確な目的を持つことで、求人選びやキャリアプランニングにおいて具体的な方向性を持つことができます。

また、面接や応募書類においても、転職の目的を明確に伝えることが重要です。

転職の目的が明確であれば、自分自身も自信を持って転職活動に取り組むことができ、成功への道を切り開くことができます。

自己分析

次のステップで、自己分析をしましょう。

自己分析では、次の3つを明確にしましょう。

これにより、あなたが本当に求める職場環境やキャリアパスを見つけることができます。

また、挑戦したい業界や職種を特定し、それに向けてのスキルや知識の獲得を考えましょう。

自己分析を通じて、次の2つを見つけることができます。

自己分析は自己PRや面接においても役に立ちます。

自分自身を客観的に見つめ直し、自信を持ってアピールすることができるからです。

入社1年目の転職成功に向けて、自己分析をしっかりと行いましょう。

下記の記事でも自己分析について詳しく書いています。

情報収集

入社1年目の転職成功のためには、情報収集が重要なので、次の3つについて調査し、転職先の選択肢を広げましょう。

また、専門サイトや求人サイトなどの情報源を活用し、自分にとって適切な情報を集めましょう。

さらに、業界の専門イベントやセミナーに参加して、関係者とのネットワークを通じて情報やアドバイスを得ることで、転職に役立つ情報を手に入れることができます。

情報収集を通じて、あなたの転職活動を戦略的に進めましょう。

そして、転職会議などの口コミサイトもチェックしておきましょう。

【転職会議】企業の口コミ・評判・求人が豊富な転職サイト

面接での退職理由の答え方も重要

入社1年目の転職を成功させるためには、面接での退職理由の答え方がポイントになります。

退職理由が自己都合の場合、転職先で同じ問題が起きないように、その原因と対策について話す必要があります。

また、前職で少しでも得た経験やスキルを生かすことが、今後のキャリアアップにつながることをアピールすることもできます。

簡潔かつ説得力のある退職理由の答え方を身につけ、入社1年目の転職成功につなげましょう。

転職先の採用面接では、前職の退職理由を聞かれることが多いです。

【答え方のポイント】

事前に応答を準備しておきましょう。

なぜ1年で辞めるに至ったのかを明確に伝えられれば、面接官は納得します。

答えのテクニックとしては、1年で転職することになったことを、マイナスではなくプラスに解釈して変換しましょう。

哲学者のニーチェが「事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。」という名言を残しています。

1年目で辞めたという事実は同じでも、解釈の仕方を変えればプラスイメージを残せます。

自分なりの解釈を付け加えてプラスに変換して話してください。

そして、いくら職業選択の自由があるからといっても、筆者みたいに転職を繰り返して転職ぐせがついてしまうのは良くないので、今度は慎重に決めましょう。

転職エージェントに依頼すれば、二人三脚でゴールまで連れて行ってくれます。

専門特化した転職エージェントは、既卒、フリーター、新卒、第二新卒(新卒後1～3年)、高卒、中卒入社の人たちを企業とマッチングしてくれます。

面接のアドバイスもしっかりと転職エージェントの方でやってくれますので心強いです。

まとめ

入社1年目での転職は、職業選択の自由があるので辞めても大丈夫ですが、目的がなく転職を繰り返すのはNGです。

キャリアアップのために転職をして、自らの市場価値が高められれば言うことありません。

転職の準備として、以下3つのことをしましょう。

転職の採用面接では、入社1年で退職したことをマイナスで語るのではなく、プラスの内容や言葉に変換して面接官に伝えて下さい。

以上です。

1年目の転職を頑張って下さい。応援しています。