転職ノウハウ

転職に失敗して出戻るメリット・デメリットと出戻り転職を成功させる方法

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転職失敗して出戻り

転職失敗して出戻り

退職者が元の職場に戻ることを出戻り転職といいますが、出戻る社員のことはブーメラン社員といわれたりもします。

この記事では「転職に失敗して出戻るメリット・デメリットと出戻りを成功させる方法」をご紹介します。

このブログの筆者は出戻り転職が成功しているので、成功するヒントも参考にしてください。

転職に失敗して出戻り、再雇用される

出戻り転職とは、一度辞めた会社に再雇用されることです。

出戻り転職はメディアなどでも、以前はあまり聞かれませんでしたが、2016年ごろから少しずつ増加してきました。

2018年にエン・ジャパン株式会社が、人事向け総合情報サイト『人事のミカタ』で取ったアンケートによると、72%の企業が「再雇用したことがある」と回答しています。

転職失敗の出戻り転職者を受け入れた企業は「制度としては設けていない」が87%と多く、出戻り転職にはその都度対応しているのが実態です。

出戻り転職のメリット

出戻り転職のメリット

出戻り転職のメリット

出戻り転職には、ブーメラン社員とそれを受け入れる企業の双方にメリットがあるのでご紹介します。

ブーメラン社員のメリット

ブーメラン社員のメリットは、次の3つです。

  • 自分を客観的にみられる
  • 企業の雰囲気を知っている
  • 仕事がすぐできる

自分を客観的にみられる

他社を経験したことにより、退職しなかったときよりも見える世界が広がります。

そのおかげで、以前よりも自分を客観的に見ることが出来ます。

結果的に、仕事に対する気持ちに余裕ができて仕事を順調に進められます。

企業の雰囲気を知っている

企業を辞めてからあまり経過していなければ、企業の雰囲気や仕事の好ましい面、残念な面の両面を知っています。

勝手知ったる企業に気負わずに出戻ることができるので、全く何も知らない企業に転職するよりも、心理的ハードルが低いです。

仕事がすぐできる

辞めたときと同じ仕事なら、手順を覚えているので出社した日からすぐに仕事に取りかかれます。

ブーメラン社員を受け入れる企業のメリット

ブーメラン社員を受け入れる企業のメリットは次の3つです。

  • 即戦力になる
  • 安心できる
  • 以前よりも良く働いてくれる

即戦力になる

出戻り転職は企業としては即戦力になるので、基本ウェルカムでしょう。

出戻り転職者が辞めた時と同じ仕事で出戻るのであれば、即戦力になっていきなり活躍してもらえるので、一から教育する時間と労力が省けます。

安心できる

出戻り転職者の人柄や性格などを知っているので、どんな人が入社してくるかわかるので安心です。

以前よりも良く働いてくれる

出戻り転職者は、再雇用を承諾してくれた企業に感謝の念を抱いているので、恩返しとして以前よりも良く働いてくれることが多いです。

出戻り転職のデメリット

出戻り転職のデメリット

出戻り転職のデメリット

出戻り転職には、ブーメラン社員とそれを受け入れる企業の双方にデメリットもあるのでご紹介します。

ブーメラン社員のデメリット

ブーメラン社員のデメリットは次の4つです。

  • 人間関係の再構築に悩む
  • 同僚や上司に申し訳ない
  • 恥ずかしい
  • 違う仕事の可能性

人間関係の再構築に悩む

辞めていた期間に企業内の職位が変化していることがあるので、人間関係の再構築に悩むことがあるかも知れません。

同僚や上司に申し訳ない

退職時の引き継ぎなどで迷惑を掛けた同僚や上司に、申し訳ないという気持ちが残ります。

恥ずかしい

退職時に盛大な送別会で送り出してもらったのに、出戻ることになってどのツラ下げてまでとは思われていないかも知れませんが、とても恥ずかしいです。

違う仕事の可能性

出戻り転職するタイミングによっては企業の事情が変化していて、退職した時と違う仕事に就かなければならない事があります。

その時には、一から仕事を覚えるチャレンジ精神が必要です。

ブーメラン社員を受け入れる企業のデメリット

ブーメラン社員を受け入れる企業のデメリットは次の3つです。

  • 社員間の軋轢
  • 新ルールに不適応
  • 円満退社でなかった

社員間の軋轢

出戻り転職者のキャリアにブランクができるため、退職してから現在までの期間中に新たに入社した社員との間に軋轢が生じます。

新ルールに不適応

出戻り転職者が辞めた時と現在で、企業のルールが変わっていた場合、新しいルールに適応してくれないことがあります。

円満退社ではなかった

退職時に円満退社ではなかった場合、現場では出戻り転職者を受け入れたくないと思っているでしょう。

会社のトップだけの強い意向で出戻り転職を受け入れたときは、出戻り転職してもうまくいかない場合があります。

出戻り転職を成功させる方法

出戻り転職成功

出戻り転職成功

このブログの筆者は、自分で言うのも何ですが、出戻り転職成功者と言えると思っています。

ただ私の場合は、辞めた後は他の企業に転職したのではなく、僧侶になるための修行をしていました。

僧侶になれなかった場合、出戻り転職が断られなければ、再び同じ会社でお世話になりたいと(心の中では)思っていました。

退職した後に別の企業に転職するかしないかの違いはありますが、出戻ったことに違いはないので参考になると思います。

私の経験と調査した情報から「出戻り転職を成功させる方法」を2点お伝えします。

  • 在職中は一生懸命に仕事をしましょう
  • 円満退社は最低限必要

在職中は一生懸命に仕事をしましょう

出戻り転職の成功と失敗を分ける明暗は、極端に言えば入社した時から決まっています。

仕事の能力がない人間を企業は再雇用したいとは思わないので、会社では誰が見ていても見ていなくても、とにかく仕事を一生懸命して成果をあげましょう。

ただし出戻るためには、仕事の能力だけでは不十分で、良い人柄を保ち、協調性を維持して周りの社員から好かれるようにしておきましょう。

社員全員と仲良くするのは不可能ですが、できるだけ社員の人たちとの人間関係を良好にしておき、できれば経営陣にも気に入られておきましょう。

私が出戻り転職した時には、出戻ってくることに抵抗のある人もいたと思いますが、会社上層部からの信頼は得ていたと思うので、出戻り転職は成功しました。

出戻り転職を受け入れていただいた企業の方には、いまでもとても感謝しています。

円満退社は最低限必要

「立つ鳥跡を濁さず」の言葉通り、円満退社するのは出戻り転職には最低限必要です。

普段の仕事は真面目で一生懸命に仕事をしていたとしても、いざ辞める時に引き継ぎもいい加減にして辞めていけば会社に迷惑がかかっています。

就業規則通りに決めてあることを遵守して、できるだけキレイに辞めましょう。

辞めていく時の最後の印象は、いつまでも社員達の記憶に残ります。

ちなみに筆者は辞めたあと、すぐに僧侶の修行場に行く必要があったのですが、退職予定日が過ぎても出勤して仕事の引き継ぎをしました。

他の社員からは、スタンドプレイに見えたかもしれませんが、ちゃんと引き継ぎたかったので一生懸命やりました。

社長からは「まだいるの?」と心配されてしまったほどです。

愛すべき良い企業だと思っているのなら、出戻り転職してもしなくても、辞める時には円満退社をしておきましょう。

それが、出戻り転職の成功にもつながります。

ただそうはいってもブラック企業なら、出戻り転職するしないにかかわらず、円満に退職しようとしても円満に退職することは出来ないでしょう。

ブラック企業に勤めていて、絶対に出戻り転職をしないどころか、すぐに辞めたければ、円満退社は無理にする必要はありません。

まとめ

「転職に失敗して出戻るメリット・デメリットと出戻り転職を成功させる方法」をお伝えしました。

  1. 出戻り転職するメリット
    1. ブーメラン社員のメリット
      1. 自分を客観的にみれる
      2. 企業の雰囲気を知っている
      3. 仕事がすぐできる
    2. 企業のメリット
      1. 即戦力
      2. 安心
      3. 以前よりも良く働く
  2. 出戻り転職するデメリット
    1. ブーメラン社員のデメリット
      1. 人間関係の再構築に悩む
      2. 同僚や上司に申し訳ない
      3. 恥ずかしい
      4. 違う仕事の可能性
    2. 企業のデメリット
      1. 社員間の軋轢
      2. 新ルールに不適応
      3. 円満退社でなかったら不安
  3. 出戻り転職を成功させる方法
    1. 在職中は一生懸命に仕事をしましょう
    2. 円満退職は最低限必要

出戻り転職をしたいと強く希望した結果、出戻れたのなら願いがかなったので、以前にもまして一生懸命仕事をして、企業に恩返しをしてください。

出戻り転職の成功を心からお祈りいたします。

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この記事を書いた人
かつ

こんにちは
「かつ」と申します。
「大転職時代」がやってくると言われて久しいです。
転職マニアだった20代は悲惨な末路を予感したので、リクルートエージェントを利用した先輩の誘いで転職しました。
結果、やりがいがあって高収入の仕事に就くことができ、転職エージェントの力に驚きました。
17年後、老害になりたくなかったので自分より優秀な社員を採用後、早めの40代で退職。
主に経理に従事しつつ採用も経験しています。

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