社内ニートになったので何をすればよいか悩んでいる
社内ニートになったのなら開き直り、自己投資に時間を使うことで、脱出の道はあります
この記事では、社内ニートの現状を受け入れ、勉強や資格取得によるスキルアップ、そして転職を通じて一歩踏み出す方法を詳しく説明します。
また、社内ニートが生まれる背景や企業の問題点についても触れています。
この記事を読むことで、あなた自身の置かれた状況を客観的に理解し、新たな人生のステージへと進む勇気と知識を得ることができるでしょう。
社内ニートになったら開き直り
社内ニートは仕事がないのに仕事をしているフリをしなければならず、周りの目が気になるのですごく疲れます。
仕事がない社内ニートの辛さは理解されにくいので、自分を守るために社内ニートになったら開き直りましょう。
開き直って自分のために時間を利用して、資格や専門性の高い勉強をしましょう。専門性の高い勉強をして転職すれば、社内ニートから脱出できてキャリアも積めます。
毎日、心の中に引け目を感じて心を萎縮させてしまって、鬱々と過ごしていると精神的によくありません。
社内ニートになったらすぐに開き直りましょう。
開き直るといっても態度まで開き直ってふてぶてしくしなくてもいいので、精神的に開き直って自分自身が社内ニートを受け入れて図太くなりましょう。
精神を病む前に開き直りましょう
約100年前にイギリスの経済学者ケインズが言いました。
人類が食べるために働かなくてよく、自由になった状態では、つぎのようになるそうです。
- 目的を喪失する
- 暇を持て余す
- ノイローゼになる
かなり悪い状態ですね。
社内ニートは勤務先に通勤しているので、ケインズが言っている自由になった状態とは少し違います。
しかし、人間は暇になって何もしない状態に置かれることで精神を病みます。
社内ニートは、周囲と隔絶された疎外感的な精神状態と、何もしない状態が続いて精神を病んでしまいます。
社内ニートになったら、自分の精神を守るために、ぜひ、開き直ってください。
決して自分をせめることだけはしないでください。
自分の心を正常に保つために、決して深く考えすぎないようにしましょう。
繰り返しますが、社内ニートになったら開き直りましょう。
社内ニートを諦める
社内ニートになってしまったら、開き直りと同時に諦めるのもおすすめです。
諦める(あきらめる)というとなんだか消極的なイメージがありますが、諦めるの語源は明らむ「あきらむ」から来ています。
物事のことわりを明らかにすることです。
あきらめるは、次の3つの積極的な前向きな意味があります。
- 思い切る
- 仕方がないと断念する
- 悪い状況を受け入れる
仕方がないと断念し、いまの状況を受け入れてみると対立するものがなくなるので、心が少し楽になると思います。
社内ニートは勉強して転職して脱出
社内ニートで精神が病まないように開き直っていたとしても、会社で何もしない状態でいるのは、せっかく与えられた時間がもったいないです。
ありがたいことに時間はたくさんあるので、次のことを考えてみましょう。
- 社内ニートから脱出するために何ができるか?
- 何をしたらいいのか?
社内ニートは仕事をしなくても給料がもらえますが、仕事をしていく上で培われるスキルがまったく身につきません。
窓際族のようにあと数年で退職するのなら、今更スキルを向上させる必要もないでしょう。
前途有望な「あなた」のスキルの構築ができないのは大きな問題です。
今の会社で定年まで働ければいいですが、そんな長い年数を社内ニートとして暇や疎外感と戦えるでしょうか。
そうなると、いくら開き直っていたとしても精神が持たないと思います。
なので、社内ニートを脱出するために資格などの専門性の高い勉強を始めましょう。
資格取得の勉強
社内ニートがこれから数ヶ月続くか数年続くかわからなくても、スキルが身につかない時間を浪費するのはもったいないです。
再度、上司に仕事がないか聞いてみましょう。
仕事が無いようなら時間もあることですし、将来に向けて勉強を始めましょう。
会社の机の上に教材などを広げて勉強できるならいいですが、現実問題として大多数のビジネスマンは会社で勉強をするのは難しいと思います。
勉強をしていることを隠す方法としては、テキストをコピーしておいてファイリングしておけば勉強しているようには見えなくて仕事しているように見えます。
関連記事:社内ニートの過ごし方
勤務中以外でも、昼休みや休日にも集中して勉強しましょう。
ぜひ、今後の人生や仕事に役に立つような専門性の高い勉強をしてみてください。
専門性の高い勉強
現在の職場での成長や未来の転職市場での競争力向上にはスキルアップが必須です。
ところで、日本ではかつて経済成長が続いていたので、新卒で入社した人材を定年まで雇用する終身雇用制度が一般的でした。
経済成長が鈍くなって人材が流動化して終身雇用が崩壊すると、欧米型のジョブ型雇用制度の導入が進みます。
ジョブ型雇用制度では「高い専門性」が求められます。
特にIT業界では高度な技術スキルを持つ人に多くの機会があります。
今、勉強するとしたらテクノロジーを身に着けた流動性のあるITスペシャリストを目指しましょう。
ただ、以下のような記事がありました。
ITを使いこなして合理化を進める仕事や、人でなければこなせない仕事というのは、人手不足がさらに深刻になる可能性が高く、賃金は上昇していくだろう。こうした仕事に従事できる人はむしろ収入がアップする。一方で、単純作業に近いホワイトカラーの仕事は完全に余剰となり、賃金は大幅に下落すると考えられる。
出典:パナソニック「4000万円早期退職」、ついに「タダのおじさん社員」が生き残れない時代へ…!(加谷 珪一) | 現代ビジネス | 講談社(5/5)
2030年にはITエンジニアの不足が予想される一方で、基本的なプログラミングスキルだけでは過剰供給の恐れも指摘されています。
IT業界では、AI、データサイエンス、クラウドコンピューティング、サイバーセキュリティなどの高度なスキルには引き続き高い需要があります。
IT業界に限らず多くの業界で重宝されるAI時代に必要とされるスキルは、AIと機械学習、データサイエンスと分析、プログラミング言語(特にPythonやR)、クリティカルシンキングと問題解決、ヒューマンスキルです。
転職する
ありあまる時間を使って資格を取るのは、上で説明したとおりですが、社内ニートを脱出するには今すぐ転職するのも一つの手段です。
転職に必要なスキルがなくても、このあと紹介する転職エージェントを使って転職できます。
転職先の会社では最初から再スタートになりますが、転職をしたら今までの社内ニートではなく心機一転で一からやり直せます。
転職エージェントを利用
転職サイトなどの転職市場の情報量は爆発的に増加していて、その中から自分に合った求人を見つけるのは一層困難になっています。
転職エージェントは、そうした状況下で転職希望者にとって以下の価値があります。
- パーソナライズされたサービス:転職エージェントは、転職希望者一人ひとりの経験、スキル、キャリアの目標を深く理解し、それに合った求人を提案します。このパーソナライズされたアプローチは、大量の求人情報の中から自分に合ったものを見つけることが難しい場合に特に有効です。
- 非公開求人へのアクセス:多くの企業は、自社の求人を公には出さず、転職エージェントを通じてのみ候補者を募集することがあります。転職エージェントを利用することで、これら非公開求人へのアクセスが可能になります。
- キャリアアドバイス:転職エージェントは、履歴書の書き方や面接のコツなど、転職活動全般にわたるアドバイスを提供することもあります。転職市場に精通している彼らからの具体的なアドバイスは、成功する転職活動には欠かせません。
- 交渉支援:内定を得た後の給与や労働条件の交渉も、転職エージェントがサポートしてくれることがあります。経験豊富なコンサルタントが間に入ることで、より良い条件を引き出すことができる場合があります。
ただし、転職エージェントを利用する際には、その会社が自分のキャリア目標や希望に合っているかどうか、事前によく調べることが重要です。
また、複数の転職エージェントを併用することで、さらに多くの選択肢を得ることも可能です。
自分に合った転職エージェントを見つけ、転職活動を有利に進めましょう。
社内ニートだった場合には、特に上の3番の履歴書や職務経歴書の書き方がポイントになります。
転職のプロの転職エージェントを利用すれば無料でアドバイスをもらえます。
あと、社内ニートだった場合には、スキルが不足しがちなので、転職できるか不安だと思います。
未経験OKや20代に強い転職サービスに特化した以下の転職エージェントなら社内ニートでも大丈夫です。
30代以上で社内ニートの場合は、ある程度の社会経験やスキルを持っているため、総合型の転職エージェントがおすすめです。
退職は2週間で可能
あなたのほうから退職の意志を示すことができます。
会社の就業規則に「退職日の1ヶ月前に退職の意思を示さなければならない」と書いてあっても日本の民法では退職日の2週間前までに退職の意思表示をすれば、問題なく辞めることができます。
もし万が一、上司から退職を止められるなら退職代行サービスを利用するのがいいです。
会社は社内ニートを辞めさせられない
正社員として雇われている社内ニートなら、雇用期間の定めのない雇用契約をしているはずです。
あなたに解雇されるべき特別な理由がないかぎり、会社の方から一方的にあなたを解雇することはできません。
与えられた仕事をしないのであれば問題ですが、社内ニートは仕事を拒否しているわけではないはずです。
労働者は時間を切り売りしてサラリーを得ていますが、会社は一定の時間の中で指揮命令して仕事をしてもらわなければなりません。
労働者がちゃんと出社して仕事ができる状態で待機しているのに、上司が仕事を与えないのは、労働者に対して仕事を命令して仕事をさせる権利を放棄しています。
社内ニートは働いてなくても当然、給料を貰えます。
社内ニートでも正社員なら雇用期間の定めのない雇用契約をしているので、会社の方から一方的に解雇することはできません。
会社としては、仕事を作って正当に仕事を与えてみて仕事ができるかできないかの判断や評価がなされるべきです。
社内ニートが生まれる原因
社内ニートと似ている窓際族は定年間際の年配のおじさん的なイメージがありますが、社内ニートは若い人も含まれます。
社内ニートが生まれる原因は3つあります。
- 会社側
- 本人側
- 両方
会社側の原因として3つあります。
- 新人を受け入れるための教育体制が整っていない
- 部署にある仕事の絶対量が少ない
- 人が余っている
本人側の原因として6つあります。
- 仕事のスピードが遅くミスも多い
- 本人にやる気があっても仕事への意欲が伝わらない
- プライドが妙に高く質問しないし聞く耳も持たない
- 仕事をつまらないと思い、仕事への意欲がなくなっている
- 上司からの指示を待っている
- 優秀すぎて仕事が速く終わってしまうので暇になる
労働に対する価値観の違いからの社内ニート
全体主義的な日本企業
日本での神様の乗り物の神輿(みこし)はみんなで担ぎ、1年で一番忙しい田植えも地域の人々がみんなで協力して共同作業で行われました。
我々は集団と対立せず集団に仕え、みんなで何かを成し遂げるという意味での全体主義的な日本企業にいます。
そんな日本的な精神性に根ざした背景があるので、社内ニートはまわりと違って自分だけが仕事をしていないという感覚を受け入れがたいのです。
労働は罰
昔読んだ本を思い出しました。
アメリカ人が仕事中に暇そうにしている日本人を見て「働かなくていいなんて、あなたは会社にどんな貢献をしたの?」と聞いたそうです。
欧米のキリスト教文化では、神が労働を苦役や罰として課しています。
苦役や罰である労働をしないで褒美である給料だけもらえるのは、会社に多大な貢献をして労働を免除してもらっているのだろうと思われたわけです。
まさに、欧米から見たら社内ニートは貢献者ですね。
国や生まれ育ってきた環境や教育が変われば、モノの考え方が違います。
欧米では労働は罰なのですから、自分が罰を与えられて仕事を干されているのではなく、働いている方が罰で働かされていると思いましょう。
まとめ
- 社内ニートになったら開き直り
- 精神を病む前に開き直りましょう
- 社内ニートを諦める
- 社内ニートは勉強して転職して脱出
- 資格取得の勉強
- 専門性の高い勉強
- 転職する
- 転職エージェントを利用
- 退職は2週間で可能
- 資格取得の勉強
- 会社は社内ニートを辞めさせられない
- 社内ニートが生まれる原因
- 労働に対する価値観の違いからの社内ニート
- 全体主義的な日本企業
- 労働は罰
について解説させていただきました。
今の会社で社内ニートを脱出するための兆しが見えればいいですが、長いトンネルに入っている状態なら、専門性の高い勉強をしつつ転職活動も始めてみましょう。
社内ニートだった場合に転職できるか不安だと思いますが、未経験OKや20代に強い転職サービスなら「社内ニートでも大丈夫」です。
転職活動を始めてから、内定をもらうまでに3~6ヶ月要するので、早めに転職活動を開始しましょう。
会社を辞めにくい場合は退職代行サービスがおすすめです。
では、社内ニートで開き直りつつ、脱出に向けてがんばってください。