
仕事でミスが多い原因
仕事でのミスが多いと、周囲からの評価が下がってしまうだけでなく、自分自身のストレスも増大してしまいます。
しかし、ミスは完全に避けられないものです。
本記事では、仕事でのミスが多い原因を4つを挙げ、それぞれの対策について解説しています。
自分の仕事の質を上げ、ストレスフリーな職場環境を実現するためにも、是非参考にしてみてください。
仕事のミスが多い原因4つとミスをしないための対策

仕事でミスが多い原因は4つあります
仕事のミスといえば、2005年12月8日、株式市場で証券会社の担当者が、株の注文時に数量と金額を逆に入力して400億円の損失が発生しました。
上記は、単なる仕事のミスということでは済まされないほど、近年は、コンピューターやインターネットの普及で1回のミスでも致命的になります。
それほど大きなミスをしなくても、仕事のミスが多いと、上司や同僚や取引先からの信頼が低下し、評価が下がります。
仕事のミスは、人間である以上、毎日のように数多く発生します。
どんな職種でもそうですが、たとえば、数字が相手の経理関係では、仕事をやりっぱなしにするとミスに気が付かないので「確認の確認」が必要です。
仕事は、この確認作業の上に成り立っていると言っても過言では無い気がします。
この記事では職種ごとの個別の事例ではなく、どんな仕事にも共通する基本的な「仕事のミスが多い原因4つとミスをしないための対策」をご紹介します。
仕事のミスの原因は大きく4つです。
- 注意力が低下
- 脳の作業記憶の低下
- 脳の疲れ
- 脳の老化
注意力が低下
注意力が低下すると、目の前の仕事に注意しなければならないのに、注意することができないで、ボーッっとしてしまいミスが発生してしまいます。
工事現場などの高所作業者や危険物などを扱っている人は、注意力が低下するとたちまち身の危険に襲われます。
注意力低下の原因
注意力が低下してしまう原因は2つです。
- 体調不良
- 環境が悪い
体調不良
睡眠不足・二日酔い・運動不足などによる体調不良
環境が悪い
仕事場の環境が、暑い・寒い・明るい・暗い・うるさい・仕事机回りが散らかっているなどの悪環境
注意力低下の対策
注意力低下の対策は大きく2つです。
- 体調不良に気をつける
- 環境を整える
体調不良に気をつける
睡眠不足
仕事をして給料をもらっているのなら、社会人としての自覚を持ちましょう。
次の日も仕事なら、睡眠時間を十分に確保して、最低7時間は寝るようにしましょう。
何時間寝れば睡眠不足にならないで、次の日が調子よく働けるかは経験でわかっていると思いますので、睡眠不足には気をつけましょう。
二日酔い
お酒の仕事上の付き合いもあるでしょうが、二日酔いにならないように自分で酒量をコントロールして程々に飲みましょう。
二日酔いは自分が辛いだけです。
運動不足
コロナ禍で通勤がなくなって、テレワークで働いている人は、自宅に籠もりっきりになるので運動不足になりがちです。
運動器具を買ったり、自重で筋トレをしたり、ジョギングやウォーキングをして体調を整えましょう。
環境を整える
暑い・寒い
暑さや寒さで仕事に集中できないなら、エアコンがあるならつけて、快適な温度や湿度の仕事環境にしましょう。
明るい・暗い
明るかったり暗かったりしたら、デスクワークや精密な仕事をしている人は集中できなくてミスが起きます。
照明を点けるなり照度を調節して、眼に快適な明るさにしましょう。
うるさい
音がうるさくても、仕事に注意できなくてミスが起きます。
飛行場や音が漏れる工場の近くなどで仕事をしていたら、窓を閉め切るか、耳栓をして仕事をしましょう。
仕事机回りが散らかっている
仕事机回りが散らかっていたら、注意力が途切れてしまうので、常に整理整頓を心がけましょう。
パソコンを使っているなら、パソコンのパフォーマンスを常に高めておくために、ファイルやフォルダを見やすく整理しましょう。
デスクトップには最低限のショートカットだけを置いておきましょう。
脳の作業記憶の低下
脳には「情報を一時的に記憶しておく作業領域」があり、英語ではワーキングメモリと呼ばれます。
脳の作業記憶の低下でミスが発生します。
脳の作業記憶の低下の原因
脳の作業記憶は、短時間内で情報を保持し同時に処理する能力です。
脳の作業記憶のピークは30代で、50代になると30%程度低下しますので、脳の作業記憶低下の原因は加齢です。
脳の作業記憶の低下の対策
知能が高くても仕事をミスしたり、知能が普通でも仕事のミスが少ない人がいます。
脳の作業記憶を鍛えることで記憶力があがり、仕事のスピードもあがります。
下記の本は、ワーキングメモリ研究の第一人者が、最新の脳科学でメカニズムを解説しています。
ワーキングメモリを強化するために効果のある沢山のエクササイズや、最適な習慣・食生活・運動について提案してくれています。
脳の疲れ
脳が疲れていたら仕事のミスがおきます。
脳の疲れの原因
脳の疲れの原因は、仕事で脳を酷使することで、脳に活性酸素が溜まって炎症が起きるからです。
脳を使う仕事を長い時間していると、頭がぼんやりして、これ以上脳細胞を酷使しないように脳が自動的に「飽きる」ということで対応します。
脳の疲れの対策
- 休息を頻繁に取る
- 栄養をとる
- 背筋を伸ばして深い呼吸
休息を頻繁に取る
「飽きる」という感情が出たら脳を休ませるサインです。
飽きる前に早めに頻繁に休息をとって、脳の疲労を回復させましょう。
栄養をとる
脳の疲れには、
- イミダペプチド
- クエン酸
を摂りましょう。
イミダペプチド
活性酸素に対抗する抗酸化作用のある「イミダペプチド」を1日あたり200mgを2週間ぐらい摂ると効果がでます。
イミダペプチドは、鶏ムネ肉100gに200mg含まれていますし、カツオやマグロなどにも多く含まれています。
クエン酸
クエン酸は活性酸素を除去できませんが、イミダペプチドとは違う作用で脳の疲労を取ってくれます。
クエン酸は、柑橘系のレモンやグレープフルーツ・梅干し・お酢などの酸味のある食べ物に多く含まれています。
背筋を伸ばして深い呼吸
パソコンで仕事をしているときに、猫背になって背筋が曲がっていると、呼吸が浅くなり脳に行く酸素が不十分になります。
背筋をまっすぐのばして脳に酸素を十分に送りましょう。
脳の老化
脳が老いることで仕事にミスが起きます。
脳が老いる原因
脳が老いる原因は3つです。
- 睡眠不足
- メタボリックシンドローム
- 心の老化
睡眠不足
毎日1時間の睡眠不足でも脳が老います。睡眠の質が低いと認知機能にも影響があります。
メタボリックシンドローム
メタボの人は内臓脂肪が増えていないメタボではない人に比べると、軽度の認知障害になる割合が1.75倍あります。
心が老ける
過去の記憶にこだわると自由ではなくなり、心が老化してしまいます。
脳が老いる対策
脳が老いないように、
- 睡眠不足を解消
- ダイエット
- 心を老けさせない
睡眠不足を解消
十分な睡眠時間を確保しましょう。
ダイエット
太っている人は老けやすいというのは本当で、医学的に見ると肥満と老化は密接に関わっています。
生活習慣に留意して、食事に気をつけて脂肪を溜め込まないようにしましょう。
内蔵脂肪は皮下脂肪よりも簡単に落とすことができるので、食事制限によるダイエットや有酸素運動や筋トレをして、メタボを解消してやせましょう。

筋トレを一生懸命にやっている人には耳が痛い話かもしれませんが、過度なダイエットや運動、ストイックなジム通いなどの強すぎるストレスは老化を早める恐れもありますので、適度にやりましょう。

心を老けさせない
過去の記憶にこだわると自由ではなくなり心が老化してしまいます。
起きてしまったことは変えられませんが、過去の嫌な記憶は楽しい出来事の記憶で塗り替えて書き換えてしまいましょう。
まとめ
- 注意力低下
- 脳の作業記憶の低下
- 脳の疲れ
- 脳の老化
日本人の睡眠時間は、年を追うごとに減ってきていて、平均睡眠時間が6時間以下の人が4割です。
仕事のミスを防ぐためにも健康のためにも、しっかりと睡眠時間を確保しましょう。
仕事で起きるミスは、どんな業種でもシステムが上手く作動していれば人間の運用上のミスで起きます。
今後、人口知能が発達すれば現在人間が担っている仕事が、人工知能を搭載したロボットに替わり、人間特有のミスを繰り返すこともなくなり、社会的な損失は軽減されるでしょう。
その時に、我々人間はどう生きるのか決めておきたいですね。


