転職を考えているけれど、どうすれば失敗しないか不安
そんなあなたの不安を解消します
本記事では、具体的な転職失敗14例とその対策について詳しく解説します
読んでいただくことで、転職失敗の確率を大幅に下げることができます。
あなたの転職が成功する道筋をつけるための貴重な情報ですので、どうぞ最後までお付き合いください。
転職の失敗例15と再転職しないための具体的対策
- 「なんでこの会社に転職したのだろう」
- 「転職しなければよかった」
- 「転職前にもっとじっくり検討すればよかった」
などと転職後に会社を辞めたいと思ってしまうと、転職は失敗したと同然です。
転職に失敗して転職を繰り返すことがないように、失敗例と対策例を解説します。
キャリアビジョンとキャリアパスが不一致
転職に失敗する代表的な例の一つに、自分のキャリアビジョンと新しい職場のキャリアパスが合致していなかった場合が挙げられます。
具体的には、面接時に聞かれた「キャリアパス」の質問に対して、自分のキャリアプランを明確に持っていなかったり、求職先の企業が提示するキャリアパスと自身の描くビジョンにズレがあった場合です。
例えば、将来的にマネジャーを目指しているのに、新しい職場では一般社員としての経験しか積めない環境だったり、スキルアップの機会が限られていたりすると、自身のキャリア形成が阻害されてしまいます。
逆に、管理職を望んでいないのに、新しい職場で短期間でマネジャーへの昇進を求められるようでは、自分のキャリアプランと合致しません。
このように、転職前に自身のキャリアビジョンを明確にし、求職先の企業が提示するキャリアパスとすり合わせることが重要です。
キャリアビジョンとキャリアパスのミスマッチが懸念された時は、面接で質問して確認するべきです。
転職エージェントに相談するのも一つの方法で、自身のキャリアプランに合った企業を紹介してもらえます。
自分のキャリアビジョンと新しい職場のキャリアパスが合致していないと、早期に転職を後悔する可能性が高くなります。
転職の目的がはっきりしていなかった
転職の目的がはっきりしていなかったことも、転職の失敗例に結びつきます。
転職したいと思った「きっかけ」は、会社に対するいくつかの不満があるからでしょう。
不満には、
- 「給与の不満」
- 「労働環境の不満」
- 「仕事内容の不満」
などがあります。
転職の目的を決めるときには「きっかけ」ではなく「自分がなりたい最終ゴール」にしましょう。
面接で転職理由を聞かれた時には「きっかけ」を話すのではなく、
- 「ポジティブな目的」
- 「自分がなりたい最終ゴール」
を話しましょう。
「きっかけ」はネガティブなことが多いので、応募書類に書いたり面接時には言わないでおきましょう。
転職の目的を曖昧にしていると、転職後に仕事のミスマッチが起きてしまいます。
間違っても「転職すること」を転職の目的にしないようにしましょう。
たとえば、
「きっかけ」が「残業が多くて自分の時間が無いので転職したい」というものなら、会社に求めるものは「業務改善や人員補充」になります。
目的は「働きやすい職場環境で自分の能力を存分に発揮したい」になるでしょう。
転職の「きっかけ」をすべて「目的」に変換しておきましょう。
適性を考えなかった
適性を考えなかった場合、やりたい仕事だったとしてもギャップで毎日の仕事が辛くなります。
職種への憧れが先行して転職する会社を選択した結果、思うように仕事ができなくて「もしかしたら自分は向いていないのでは?」と思うようになります。
とくに、未経験の職種は適性がわからない傾向にあるので、不向きな仕事かどうかがわからないこともあります。
未経験歓迎で給料も高い職種であっても、自分の性格に合わない仕事は、その仕事で成功することは難しいことを理解するべきだと思います。
筆者の失敗例ですが、転職先が不動産の分譲住宅営業で、給料が歩合制で売れば売るほど給料が上がるのが魅力的で転職しました。
ところが筆者の内向的な性格では、接客がかなり難しいことに気づき、転職の失敗を感じました。
自分の、
- 性質
- 能力
- 素質
- 強み
- 弱み
- 長所
- 短所
- 性格
が、やりたい仕事と合致しているかを事前に把握しましょう。
それには、事前に入念な自己分析をすることで、仕事との相性や向き不向きが判断できます。
自分の長所や短所や学生時代の成功体験などを洗い出して抽出しましょう。
自己分析をすることにより、憧れだけで仕事を選ぶのではなく、本当に自分に合っていて楽しくできる仕事なのかが判断できます。
自己分析が終わったら、家族や友人に客観的な視点から長所や短所を診断してもらうといいです。
客観的な診断をすることによって、自分でも気づかなかった長所や短所が見つかるので、適職を見つけるのに役に立ちます。
面接では、あなたの強みや弱み、長所、短所を聞かれることが多いので、事前に自分で把握が必要です。
また、転職で年齢が若いうちは、未経験の職種に冒険をしてもいいですが、無理なものは無理ということもあるので、自分の性格をきちんと理解しておきましょう。
自分を実力以上に表現した
転職の面接で、その仕事についての業務経験の有無を聞かれた場合、少し背伸びをしてしまって「経験がある」と自分を実力以上に表現してしまいがちです。
実際に働いてみたらわからないことだらけになります。
その都度、先輩や上司に聞いていると、必要以上に迷惑をかけます。
「あれ?この人なんにもわかってないな」と思われて評価が下がるかもしれません。
少しだけしか関わったことのない業務経験でも、自分が中心になって遂行してきたみたいな趣旨でアピールしたくなるでしょう。
入社後のことを考えると、経験や実績がないことは、はっきりと「ない」と答えましょう。
入社してから一生懸命に必要なスキルの取得に務めることを宣言し、仕事への意欲があることを全面的にアピールしましょう。
逆に、あまり控えめに言うことも不要なので、
- 「必要なスキルに関わった範囲」
- 「スキル全部でなくても一部ならばできる」
などのアピールは漏らさずにしておきましょう。
業務の繁忙期に入社した
転職先の業務の繁忙期に入社してしてしまうと、仕事を教えてくれる人も忙しいので、なかなか仕事を覚えられません。
たとえば経理の仕事の場合は、
- 決算月とその後2~3ヶ月間
- 労働保険の年度更新で毎年6/1~7/10
- 社会保険の算定基礎届で7/10まで
- 年末調整事務12月~1月
が、通常の月次業務と平行してやる繁忙期です。
繁忙期を外せば、結構、余裕があります。
在職中の会社の繁忙期近くに退職の意向を申し出ると、人手不足になるので引き止めにあう確率が上がります。
退社と入社の両方の良いタイミングを見計らって、スマートに転職しましょう。
転職に良い時期は、企業の採用活動が積極的に行われていて、新規求人者数が増える傾向にある月です。
転職する時期は、
- 応募する会社と在職中の会社の繁忙期以外
- 新規求人者数が増える傾向にある月
を選びましょう。
転職活動は概ね3~6ヶ月を要するので、逆算して計画しましょう。
求人票や面接時の説明と労働条件が違う
言葉巧みに見せかけの良い条件を提示して、強引に入社させようとする企業があります。
内定後に通知される労働条件通知書を受け取ったら、求人票や面接時の説明と労働条件が違うことがないか、何度も目を皿のようにしてしっかりと確認しましょう。
違っていたら慌てずに対処しましょう。
求人募集時に、うそいつわりの労働条件の提示によって、労働者を不当に募集した場合には、企業に罰則が課せられます。
聞いた約束と労働条件が違っていたときは、企業側に言って求人票や面接時に提示された労働契約どおりに約束を守ってもらいましょう。
約束どおりでないなら内定辞退を検討しましょう。
嘘つきの企業のもとで働いていてもいいことはないです。
もし、面接時に求人票と労働条件の違いに気が付いた場合は、すぐに面接の場で企業側に確認しましょう。
面接時や内定時に気づかずに、入社後に求人票と労働条件との相違に気づいた場合には、労働者に労働契約をすぐに解除する権利が発生します。
引き止められても、この条件で続けることが無理なら即刻辞めましょう。
ただ、求人票や面接時に確認した内容との相違に気がついても、せっかく入社できたので、だまって何も言わないで働くこともあるでしょう。
その条件で相互に意思の合致が認められたと判断されます。
時間を経過させないで、すぐに申し出ましょう。
ハローワークや転職エージェントの紹介であれば、面接時・内定時・入社時のいずれのケースの場合であっても、労働条件が是正されなければすぐに、ハローワークや転職エージェントに相談しましょう。
労働条件は良かったが社風が合わなかった
待遇や福利厚生などの労働条件は良かったが、入社後に社風が合わなかったという転職失敗例もあります。
入社してわりと早い時期に、企業の社風である企業が持つ独特の雰囲気や価値観に対する違和感を感じてしまうことがあります。
会社の企業理念や在籍している社員も社風を作りますし、社員同士の人間関係も社風の一部になります。
上司に対して意見が言いにくい環境や、売上至上主義のような厳しい環境に肌が合わないと感じてしまうこともあります。
社員の人間関係は実際に入社してみないとわかりません。
転職会議などのインターネットの口コミを読んでみると、会社の大まかな雰囲気や社風がわかる場合があります。
【転職会議】企業の口コミ・評判・求人が豊富な転職サイト
業務内容の確認が不十分だった
業務内容の確認が不十分なために転職の失敗をする例もあります。
業務内容は、求人票や求人情報に記載されています。
故意ではなくてもときどき起きることですが、採用担当者が現場の業務内容を完全に把握しきれていないことがあります。
求人票や求人情報に記載する業務内容が、実際の業務内容を表現できていません。
求人票や求人情報に大まかな書き方しかしてなくて、具体的にイメージがつかみにくい場合には、本来の業務以外もやらされて、キャパオーバーになる危険性があります。
あってはならないことですが、例えば実際の残業時間が多いのに残業はないような書き方をして、故意に業務内容をよく見せることもあります。
入社後に、業務内容が自分が把握していたものと違っていたと気づくケースがほとんどです。
求人票や求人情報を見た段階で、業務内容が具体的に決まっているかどうかを確認しましょう。
業務内容に不安が残る場合には、そのままにしておかないで必ず確認しましょう。
企業の募集理由を調べていない
企業の募集理由を調べていないことが原因で起きる転職の失敗例もあります。
新規プロジェクトの立ち上げなどにより不足する人員の募集ならば、事業拡大のための人員確保だということが判断出来ます。
事業拡大ではない場合には、人員確保してもすぐに辞められてしまい、慢性的な人材不足に陥っている可能性があります。
慢性的な人材不足の企業は、ブラック企業的な要素があるので注意が必要です。
ただし大企業の場合にも、継続的に募集をかけているので資本金等での判断が必要です。
募集理由についてしっかりと、事前に企業の情報を収集して、会社の離職率をチェックしましょう。
離職率は新卒向けの採用情報や転職情報サイトなどで確認できます。
インターネットの口コミにも、転職希望会社の中の人しか知らないような事情が書いてある場合があります。
募集理由を面接で質問してもいいと思いますが、募集理由が募集要項やホームページに書いてあった場合には、なぜ事前に情報収集してこなかったのかと疑問に思われます。
自分で調べられる最低限のものは調べておきましょう。
今の仕事と業種が同じなのでそれほど苦労しないと思った
今の仕事と業種が同じなので、それほど苦労しないと思ったことも転職の失敗例になります。
転職しても業種と職種が同じなら、それほど覚えることも少なく、すぐにでも対応できると思っているでしょう。
実際に転職してみたら、まるっきり仕事の進め方が違っていて失敗だと思うことがあります。
たとえ前職と仕事内容や業務内容に相違が見られなくても、社風や業務毎の仕事の進め方は会社によって違います。
前職で行なってきた仕事のやり方は、それはそれで置いておいて、前のやり方に固執することなく頭を柔軟にして、転職先の会社での仕事の流れを早く覚えましょう。
くれぐれも「前の会社では、こうだった」的なことは言わないほうがいいです。反感を買ってしまうこと必至です。
残業時間が長いので希望時間に帰宅できない
残業時間が長くて希望時間に帰宅できないことも転職の失敗例です。
自分の仕事が多くて残業時間が長い場合があります。
自分の仕事が早く終わっても、上司や同僚を含む全員の残業時間が長く、なかなか帰らなければ、自分だけ先に帰りにくい雰囲気になります。
残業が多い業種は、
- 広告業
- 新聞業
- EC・ポータルサイトとメディア関係
です。
その業界が好きで、ある程度の残業を容認できるのであればいいです。
そうでなければ残業が多いと思われる業種には応募しないことです。
求人票で平均残業時間を確認しておくことは必須です。
募集職種の残業時間ではなく、会社全体の数字を出している企業もあるので、面接時に質問しておいたほうが無難です。
労働時間が1日8時間、週40時間を超えていれば、残業代を支給しなければならないので、残業手当を支給しない会社は違法です。
もし入社した企業の残業が多いのに、残業手当が支給されていなかったら、時効は2年なので、早めに労働基準局や弁護士に相談しましょう。
転職してはじめて前の職場の良さがわかった
転職してはじめて前の職場の良さがわかったことも転職の失敗例です。
人は、すでに手放してしまったものに対して「なぜあの時手放してしまったのだろう」と思うことがあります。
仕事の場合も、前の仕事を手放してしまったのはなぜ?という後悔は同じです。
特に、新しく就いた仕事場の環境が良くなかったり、前の会社を嫌で辞めた訳ではなく円満退社した場合などはそう思います。
筆者も経験しましたが、転職後に「あんなにいい会社だったのに辞めなければ良かった」と思って後悔しても辞めてからでは遅いです。
辞める前によく考えて決断するしかありません。
転職に失敗した時には出戻り転職という選択もあります。
ある調査では、約半数の会社で、出戻り転職者を受け入れています。
出戻り退職をするしないに関わらず、お世話になった会社とはまた御縁があるかもしれません。
円満退社が無理ならしなくてもいいですが、できるならなるべく円満退社をしておきましょう。
転職後に給料が減った
転職後に給料が減っても転職の失敗です。
厚生労働省がまとめた転職者実態調査によれば、
給料が、
- 「増加した」 40.4%、
- 「減少した」 36.1%、
- 「変わらない」 22.1%
になっています。
基本的に、前職給与保証の会社に転職すれば給料が減ることはありません。
もし転職前の給料より下がってしまったら「就業促進定着手当」の支給を検討しましょう。
就業促進定着手当
会社を辞めた時に離職票をもらって手続きをすれば失業給付をもらえます。
失業給付の支給日数が3分の1以上残っていて転職した場合、一定の条件を満たせば「再就職手当」が支給されます。
再就職手当の支給を受けて、再就職先に6か月以上雇用され再就職先での6か月間の賃金が離職前の賃金よりも低い場合に、基本手当の支給残日数の40%を上限として低下した賃金の6か月分が支給されます。
6ヶ月分しか支給されませんが、転職後に給料が減ってしまった人はこの「就業促進定着手当」の申請をしましょう。
転職活動が長引いた
転職活動が長引いたことも、転職の失敗例になります。
今の会社に在籍したままで転職活動をすれば、退職から次に就職するまでのブランクはないです。
一旦、退職してから次の転職先を探すとなると、すぐに見つからなくて長引いてしまったらブランクが空きます。
転職活動は約3~6ヶ月前後で終えるケースが多です。
6ヶ月を超えた転職活動をしていると失敗かなと思ってしまいます。
転職活動が3ヶ月を過ぎたあたりから焦りが出てきて、気持ちに余裕がなくなってきます。
入社できれば「どこでも良いや」と妥協すると後悔することになります。
どれだけ転職活動が長引いていたとしても、心に余裕をもって冷静になってよく考えて決断を下したほうが、転職に失敗しにくくなります。
まとめ
以上「転職の失敗例と再転職しないための具体的対策」をご紹介しました。
転職の失敗14例は以下のようなことです。
- キャリアビジョンとキャリアパスが不一致
- 転職の目的がはっきりしていなかった
- 適性を考えなかった
- 自分を実力以上に表現してした
- 業務の繁忙期に入社した
- 求人票や面接時の説明と労働条件が違う
- 労働条件は良かったが社風が合わなかった
- 業務内容の確認が不十分
- 企業の募集理由を調べていない
- 今の仕事と業種が同じなのでそれほど苦労しないと思った
- 残業時間が長いので希望時間に帰宅できない
- 転職してはじめて前の職場の良さがわかった
- 転職後に給料が減った
- 転職活動が長引いた
転職活動は骨の折れる活動ですが、心機一転、新しい活躍の場所になります。
あなたの転職の成功を心から願っております。
転職の失敗を少しでも減らすために転職エージェントの助けを借りましょう。